人にとって有害となるミネラルの解説

有害ミネラルとは

体に過剰に蓄積されると、生理機能や代謝機能を阻害したり、タンパク質や酵素の形成などに悪影響を及ぼすのが有害ミネラルです。

大量に蓄積されると生命に危険を及ぼす物もあり、大変危険な物質です。また、少量であっても、体への影響はあり、慢性疲労などといった症状も出てきます。

有害ミネラルが危険な理由のひとつとして、一度体内に取り込まれると排出が難しく、どんどん蓄積されてしまうということがあります。
現代は大気汚染や水質汚染、さらには食品汚染も多くなっており、私たちは有害ミネラルを避ける事はできません。

私たちが自己防衛をするためにも、有害ミネラルの知識をしっかり学び、セレニウム（セレン）などのデトックス（解毒）効果を上手に利用しましょう。

種類の紹介

代表的な、有害ミネラルの紹介と、セレニウムなどの有効性を下記に記載していますので、ご覧ください。

水銀

水銀は魚介類など、日本人が好む食べ物に比較的多く含まれるため、日本人がもっとも注意すべき有害ミネラルです。
また、日本では、水銀の健康被害（公害）が発生しています。水俣病と言えば聞き覚えがあると思いますが、それを引き起こしたのが、水銀です。

セレニウム（セレン）は、この水銀を無毒化する効果を持っているため、日本人は必ず意識したいミネラルです。

体内に蓄積されると、性格変化、視力低下、蒼白、口内炎、食欲不振、易疲労感、嘔吐、頭痛、難聴などの症状が現れます。

水俣病

水銀が引き起こした代表的な健康被害。
魚などから取り込まれた水銀が体内に蓄積され、四肢末端優位の感覚障害や運動失調、言語障害など様々な健康被害を引き起こしました。
はじめに、熊本県水俣市で発生し、その後新潟県でも発生しました。

カドミウム

汚染された米や飲料水、加工食品などに含まれます。カドミウムも、岐阜県で発生したイタイイタイ病で、大きな健康被害を出しています。また、WTOの下部機関では、発がん性があると勧告しています。
必須ミネラルである亜鉛は、カドミウムの排出を促してくれると考えられています。

ヒ素

殺虫剤や除草剤、防腐剤に含まれ、毒ガスなどにも使用されています。人体に非常に有害で、飲み込んだ際の急性症状は、消化管の刺激によって、吐き気、嘔吐、下痢、激しい腹痛などがみられます。

鉛

体内に入った鉛は、排泄がされにくく、非常に蓄積されやすいとされています。また体内における半減期は10年とも言われています。鉛製の水道管や汚染大気などに含まれていて、腹痛・嘔吐・伸筋麻痺・感覚異常症などを引き起こします。

アルミニウム

アルミニウムは食品添加物や医薬品、飲料水の浄化剤などに含まれ、アルミ缶や調理用具などからも摂取してしまっています。アルミニウムはアルツハイマー病を引き起こすとされ、腹痛、下痢、言語障害などの症状も出ます。